勇気を出して頼ってみて

Feb 28, 2021

こんにちは、小麦です。
以前、妊娠中であるとお話しましたが、先日無事に出産しました。

今回も直近の気づきをお話したいのですが、説明が多く、とても長くなってしまいました。お時間のあるときにお読みくださると嬉しいです。

出産後から今日までの出来事です。

出産直後、赤ちゃんは呼吸が安定しないとのことで小児科のある病院へ搬送されました。(出産した病院は産婦人科のみだったため) NICUに入院することが決まり、母子別々の場所での入院生活になりました。

幸い大事には至らず、わたしが退院した翌日に、娘も退院することができました。生後5日から、赤ちゃんとの生活が始まりました。

ただ、赤ちゃんと一緒に入院していなかったので、オムツの替え方、授乳の仕方や沐浴の仕方、赤ちゃんとの1日の過ごし方等を入院中に教わり経験することができませんでした。

実家へ赤ちゃんと一緒に帰り、待ちに待った赤ちゃんとの生活が始まりました。とっても嬉しかったのですが、わたしは夜中に苦しむことになります。

出産翌日から、わたしは母乳の搾乳を始めました。あまり量は出ませんでしたが、栄養があるので、ほんの少しでも赤ちゃんに飲ませる必要がありました。搾乳した母乳は夫が取りに来て、赤ちゃんのいる病院へ持っていってくれていました。

赤ちゃんと一緒の生活が始まった日、搾乳した母乳のストックを温めて、赤ちゃんに与えていました。
乳房から母乳を直接飲ませる練習は、病院で1回やりました。でも赤ちゃんがすごく嫌がってしまい、上手な与え方を習得することができませんでした。

娘はとても元気でよく飲む子なので、搾乳した母乳はどんどん減っていきました。あっという間に使い切ってしまい、わたしはパニックになりました。

夜中の2時。「そうだ、母乳がないなら、ミルクを作るしかない」とやっと気がつきました。ですが、今まで作ったことがなかったので、もし作り方を間違えてしまったらどうしよう、と怖くなってしまいました。

(ミルク缶の説明通りにやれば、3分くらいで簡単にミルクは作ることができ大変便利なのですが…)

ミルクを作る自信はないし、搾乳しても赤ちゃんの需要に間に合わない… どうやって明日を迎える?せっかくNICUを退院したのに、わたしがこの子をまた病院送りにしてしまうのではないか…

どんどん不安は増えていき、赤ちゃんをお世話するのが怖くなりました。赤ちゃんが退院してたった半日。こんなに絶望的な気持ちになるとは思いませんでした。涙が止まりませんでした。夜中に母を起こし、ミルクを作ってもらい、一緒にお世話をしてもらい夜を越しました。

翌日の朝、「これは自分の力では乗り越えられない」と思ったわたしは、NICUの助産師さんが教えてくれていた、ある助産院の存在を思い出しヘルプの電話をしました。

助産師さんは「保健センターに電話して、利用できそうな施設を聞いてごらん。お金の補助もあるかもしれないよ。」「とりあえず聞いてみて、最終的にわたしのところが良いと思ったらまた電話してきて。待ってるから。」と言ってくださいました。

保健センターの方も親切に話を聞いてくれて、使える施設や値段を教えてくれました。心配だからまた連絡しますね、と言ってくれました。

最終的には、最初に連絡した助産院さんにお世話になることに決めました。もう一度電話すると、「今から来ていいよ」とすぐ見てくれることになりました。

助産師さんは「大丈夫だからね。」と声をかけてくれ、ゆっくり話を聞いてくれたあと、わたしの乳房の状態や、赤ちゃんが嫌がる様子を見てくださいました。助産師さんの見解はこうでした。

“哺乳瓶でミルクを飲むときと、母乳を直接飲むときでは、赤ちゃんの舌の動かし方が違う。この子は哺乳瓶の飲み方しか知らないため、母乳を直接飲まなくて当たり前。これは生後すぐにお母さんと離れてしまった赤ちゃんには、よく起こること。赤ちゃんが飲み方をマスターする必要がある。母乳が出ないならミルクで育てれば良い。でもあなたの場合はよく出るから、母乳が与えられれば赤ちゃんに栄養がいくし、あなたも胸が張って苦しむことも減るよね。“

赤ちゃんに母乳の飲み方を教えるといっても、言葉が分かるわけではありません。半ば強引に顔を乳房に近づけたり、抱き方をいろいろ変えてみたり、いろんなことをしました。赤ちゃんは大泣きし、ものすごい力で反発していましたが、プロの腕で少しずつ飲めるようになっていきました。

この日は助産院に泊まり、授乳の時間のたびに助産師さんが付き合ってくれました。わからないことはすぐに聞けたし、沐浴も手取り足取り教えてもらい、やり方をわたしも覚えることができました。

このようなサポートを得ずに、がむしゃらに頑張っていたら、わたしはどうなっていたのでしょうか。想像しただけでぞっとします。

でも、実際に「助けて」と声をあげるのにはとても勇気が要りました。保健センターも助産所も馴染みがないし、どんなところか分からない。どんな人が対応してくれるんだろう。電話とはいえ、見ず知らずの人にボロボロの自分を見せなければいけないし、うまく状況を伝えられるだろうか。

助産所での宿泊を終え、こんな言葉をかけてもらいました。

助産師さんからは「授乳も少し自信がついてよかったね。あのとき、電話してくれてありがとうね。笑顔が見れて嬉しいよ。こんな時間に…と思わず、困ったことがあったらいつでもまた電話してね。」

保健センターの方も「大変な中、相談してくださってありがとうございました。お元気そうで安心しました。」と後日お話してくださいました。

今回の経験から、知らなかった世界は想像以上に優しくて、頼ることって悪いことじゃないんだと分かりました。

出産を控えているみなさん、コロナで母親学級に参加できなかったみなさん、病院や助産所の「母乳外来」「産後入院」について調べておくと少し安心できるかもしれません^^

そして、困っていることがあるけれどヘルプを出すことに抵抗があるみなさん、人を頼ることが苦手なみなさん、少しだけ勇気を出してみてください。きっと力になってくれる人がいます。

わたしの経験が誰かの役に立ちますように。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

2021-02-28 | Posted in YOUKYOUコラムComments Closed 

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