“ガンバらなくてもいいんだよ”の伝え方
こんにちは、事務局の相田です。久しぶりの更新となってしまいました (^^;)
いつも読んでくださっている方々、お待たせしてすみません。
さて今日は、昨日観た映画について。
私は映画が好きで、映画館でも自宅でも、ちょくちょく観ます。(最近はもっぱら家が多いです)
昨日借りてきたのは、『ツレがうつになりまして。』という2011年の邦画。(リンク先はYahoo!映画の作品紹介のページです)
夫が会社のストレスでうつ病になったことをきっかけに、夫婦が自分たちのあり方を見つめ直し、
絆を深めていくというストーリー。宮﨑あおいさんと堺雅人さんが素敵な夫婦を演じています。
この映画、なんというか、YOUKYOUカフェっぽいメッセージがたくさん登場します。
うつになった夫(妻には「ツレ」と呼ばれている)は、几帳面な性格のサラリーマン。
「会社を辞めないなら離婚する」と妻に迫られ退職するのですが、昼間から家でのんびりする、ということができない。
なぜなら、「世間様に申し訳ないから」。
そんな夫の言葉を聞いて、妻は夫と一緒に「ガンバらない」生活を送る決意をします。
ここ、ズキュンと来ました。
妻は漫画家で、いつも家にいるのですが、もともとそんなにガンバる性格じゃないんです。
家事もそんなに得意じゃないし、仕事にだってそこまで本気で取り組んでいない。
周りから見たら、夫に甘えていると言われてもおかしくないような生活を送っていました。
だから私は、“夫の病気を治すために妻が本気を出して仕事に奮闘する”という流れになるのかと思ったのですが、
そうではなかった。妻は、夫と一緒に「ガンバらない」ことを選択したんです。
そうすることで、「ほら、私もガンバってないよ、ガンバらなくても大丈夫なんだよ」ということを伝えていくんですね。
(もちろん、妻も夫もそれぞれに悩んで苦しい時間を過ごすのですが、二人がうつ病と闘う様子は、“努力して治す”というより
“ガンバらなくてもここにいていい”ということを信じられるようになるまで、自分と向き合っていく過程なのです。)
あぁ、素敵だなぁ…
そしてふと思ったのは、これって夫婦だけじゃなく、先生という仕事にも当てはまるんじゃないか、ということ。
生徒に「たまには休んでいいんだよ、のんびりいこうよ」と言っていても、先生自身が仕事に追われて一生懸命ガンバっていたら、
その生徒は「本当に休んでいいのかな?」と思ってしまう(かも)。そんな状況って、実際あったりしませんか?
先生という仕事をしていたら「のびりなんてする暇ないよ!!」というのが現実だとは思いますが、
しっかり休憩をとってリフレッシュするとか、たまには甘いものでも食べながら仕事するとか(それができる環境なら)、
そういうふうに自分のことを労わっている人は、自然とその空気が生徒にも周りの人にも伝わるんじゃないか。
そんなことを、この映画を観て感じました。
2018年5月16日